제비 つばめ 15

[紙上中継] ハングルの詩のある風景: 제비 つばめ 第15回(終)

 

詩子アナ:先生、分かりましたよ。今回は一本!とスッキリ決めさせていただきます。

歌樽先生:元気がでてきましたね。

詩子アナ:やらせていただきましょう。

20問:「波羅葦増雲」には、口が「羅」に6つ、「葦」に3つ、「増」に6つ、外枠を入れればもっとたくさんあるのですが、ともかく、口に目がいくようになった訳文になっています。

歌樽先生:なるほど。「増」は「增」ですから、いまの字体とは違いますよ。

詩子アナ:そのくらいの違いはなんでもないです。これでどうだ!という切り札がありますから。

日韓併合の前の朝鮮の国号は「大韓帝国」で、「韓」に字に口が5つあるだけでなく、「葦」の文字に「韓」の字の右側がそっくりそのまま入っています。口の数が問題なのではなく、「葦」だけを見てすでに国を思う気持ちが雲が一気に増える如く燃え上がってきた!とこんな感じではないでしょうか?

歌樽先生:オオバネルの訳のタイトルが「故國」ですから、なるほどーですね。

詩子アナ:そうですよねー。それだけではなく、「波羅葦増雲」を「パライソウ」と読むと…

歌樽先生:その前に、「故國」の詩の中の語をもう一度見ておいたほうがいいんじゃないですかね。

詩子アナ:はー、はい。言おうと思っていました。「小鳥」「巢」「靑」「里」にも口がありますね。口が国ということであれば、もう「波羅葦増雲」だけでなく、確かに全部が国、国といっているようですね。これが、「몸」「몸」に繋がっている!

歌樽先生:なるほど。

詩子アナ:驚かないのですか?

歌樽先生:いえいえ、驚いていますよ。

詩子アナ:では、もっと驚かせなくては。

歌樽先生:ええ、どんどん驚かせてくださって構いませんよ。

詩子アナ:「ツバメ」の詩の「하늘로 날아다니는(空を飛び交う)」には「하늘 나라:天国」の「パラダイス」と自分の国の「날아→나라」の意味を込めている!

歌樽先生:なるほど。「天国」の話は以前、「波羅葦増雲」のパラダイスを受けて「하늘로 날아다니는」につながっているとることは指摘しましたね。

詩子アナ:来ました!来ました!先生、ここからなんです。

歌樽先生:ほほう。それで…

詩子アナ:「パラダイス」の「パラ」も「波羅葦増雲」の「パラ」も「바라」つまり「바라다:望む、願う」に通じているんです。

歌樽先生:で、何を願っているのですか?

詩子アナ:それはもちろん「葦」、つまり国ということ、「故国」なんです。

歌樽先生:独断と偏見の私を超えてきましたね。

詩子アナ:ヤッター! 詩子、ついに先生を超える!!

歌樽先生:ここまでですか?

詩子アナ:先生を超えるのですから、ここで終わるわけにはいきません。

歌樽先生:では、どのへんで終わりますか。

詩子アナ:川辺ですから、「엄마야 누나야(母さん、姉さん)」を歌って終わりにしましょうかね。

歌樽先生:これはいいところに気が付きましたね。

詩子アナ:えっ!先生、気づいていたんですか。

歌樽先生:まあ、そんなところですかね。

詩子アナ:「엄마야 누나야」の「갈잎의 노래(葦の葉の歌)」でなければならないのは、「故国」の歌だったからです。、「ツバメ」と「母さん、姉さん」は一連の国を思う歌シリーズなんです。

歌樽先生:なるほど、どこでこんな風に考えるようになったのですか?

詩子アナ:私が「波羅葦増雲」ではなく「波羅韋増雲」(p243)となっていますといったところ、するどいところを突いてきましたねと先生がおっしゃったんです。

歌樽先生:そんなことがありましたか。

詩子アナ:ありましたよ。短い詩ですが、いろいろな思いが込められている詩なんですね。川辺からの中継をこれで終わりたいと思います。ツバメが飛んで来ましたね。

歌樽先生:では、そのあたりで「スンデ」でも食べてかえりましょう。

詩子アナ:先生、今回は「あし」がでてもいいですよね?

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