제비 つばめ 11

[紙上中継] ハングルの詩のある風景: 제비 つばめ 第11回

 

歌樽先生:今回出てきたのがヒントですが。

詩子アナ:なかったのに出てきたのですね。

歌樽先生:そうですね。

詩子アナ:ということは、原本に秘密があるんですね。

歌樽先生:さすがもう仙人の領域に入りましたね。

詩子アナ:「날아」が「나라」、つまり「国」ですから、「하눌로 나라」が空の国、すなわち天国で、オオバネルの「波羅葦増雲」をそのまま受けて、この「つばめ」を作った、、

kanewakas11

第14問:「하눌로 나라」が天国、パラダイスを示しています。

歌樽先生:素晴らしい!もう一つ考えてみましょう。

第15問:つばめと関連のある語をもう一つ探しなさい。

詩子アナ:もう、どこまでも探しますが、こんなに入り組んで、いろんな仕掛けがあるのなら、誰かがもうすでに指摘をしているんではないのですか。

歌樽先生:詩子さんが初めてだと思いますよ。

詩子アナ:私が始めてなんて、そんな、恥ずかしいです。ホホホ。

歌樽先生:恥ずかしいよりも嬉しいようですね。

詩子アナ:「제비의 몸」の「제비」を漢字でかくと「燕」ですが、これは確か、昔の中国の国の名前にありましたね。

歌樽先生:ありましたね。

詩子アナ:あまり興味がないようですね。

歌樽先生:「つばめ」といえば、、、

詩子アナ:「つばめ返し」「燕尾服」、関係ありませんね、これは。ここでヒントが一つあれば、ありがたいですね。

歌樽先生:「つばめ」の仲良しは?

詩子アナ:すずめ、、ですか。

歌樽先生:大正解!

詩子アナ:えっ!「すずめ」が大正解ですか。

歌樽先生:「すずめ」と「つばめ」、つまり、「つばめ」と「すずめ」です。

詩子アナ:この詩の中に、「すずめ」がいるのですか?私には「つばめ」しか見えませんか。

歌樽先生:どうして、「つばめ」しか見えないのですか。

詩子アナ:では、「すずめ」を捜してみましょう。「燕(つばめ)」に「雀(すずめ)」を足して、「燕雀」を入れて、調べてみましょう。

歌樽先生:何か出てきましたか。

詩子アナ:でてきました。完璧です。完全解決。「完決」です。

第15問:燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや
http://kanbun.info/koji/enjaku.html

歌樽先生:完璧とはいえませんが、半分は完璧ですね。

詩子アナ:えっ?完璧ではなく「半璧」ですか。

歌樽先生:すずめが詩には出てきませんから、燕と雀を結びつける言葉が必要ですね。

第16問: 燕と雀を結びつける言葉を捜しなさい。

詩子アナ:そんな接着剤のような言葉があるんですか。

歌樽先生:気持ちを落ち着けて、隅々までしっかりみてみましょう。

詩子アナ:「落ち着いて、隅々しっかり」ですか。

歌樽先生:はい、もう少しですね。

詩子アナ:何回目の「もう少し」か分かりませんが、、、

the Last Empress

This song was sung at the last scene of the musical “the Last Empress”. The words of the song is as follows. It’s so moving and wanted to share it with you.

일어나라 일어나라
이천만 신민 대대로 이어 살아가야할 땅
한바 나아가면 빛나는 자주와 독립
한발 물러서면 예속과 팝박
용기와 지혜로 힘모아
망국의 수치 목숨걸고 맞서야 하리
동녘 붉은해 동녁 붉은 해
스스로 지켜야 하리
조선이여 무궁하라 흥왕하여라
동녘 붉은해 동녘 불은해
스스로 지커야 하리
조선이여 무궁하라 흥왕하여라
동녘 붉은해 동녘 붉은해
스스로 지켜야 하리
조선이여 무궁하라 흥왕하여라

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[출처] 뮤지컬 명성황후 노래 백성이여 일어나라 | 닷컴지기

제비 つばめ 10

[紙上中継] ハングルの詩のある風景: 제비 つばめ 第10回

 

詩子アナ:まず、詩をもう一度書いてみます。

 하늘로 날아다니는 제비의 몸으로도
一定(일정) 깃을 두고 돌아오거든 !
어찌 섧지 않으랴, 집도 없는 몸이야 !

ハングルを見ていると、「몸」と「몸」が国、国、国、国と叫んでいるようですね。そういえば、私も国という文字を略して「口」と書いたことが子供の頃ありましたよ。こういう略した書き方は昔はなかったのですか。

歌樽先生:もともと「口」は「圍(かこむ)」と「國(くに)」の字の「古字」でしたから、国の意味で使われていたようですね。

詩子アナ:先生、音のことじゃないんですけど、私、すごいことを発見しました。

歌樽先生:それは大変だ。切符を切らなくては。

詩子アナ:切符ですか、違いますよ。ハングルに丸がたくさんあります。

歌樽先生:では、数えてみてください。

詩子アナ:1行目4つ、2行目6つ、3行目7つで17個もありますよ。

歌樽先生:原本はそうなっていないでしょう。こちらで数えてごらんなさい。

kanewakas10

 

詩子アナ:「하늘」が「하눌」となってますよ。

歌樽先生:表記法がずいぶん違っていますから、いろいろと発見がありますね。

詩子アナ:1行目は3つ、2行目も3つ、3行目は5つで、合計11箇所。6つも少なくなりました。

歌樽先生:しかし、なかなか鋭い指摘ですよ。

詩子アナ:「하」「일」「어」のどれもが同じ「土」のグループの音です。これは春でも夏でも秋でも冬でもない、つまり四季がない、国がないんだから、それどころではないのであーる。

歌樽先生:これはまた、好調の「であーる」節がでましたね。

14問:オオバネルが祖国を思う気持ちを上田敏が天国を「波羅葦増雲」と訳したわけですが、この「天国」は「つばめ」では、どこにいったでしょうか。

詩子アナ:えっ!天国はなかったんじゃないんですか。以前、出てきた気がしますが。

歌樽先生:以前はなかったのですが、今回は出てきたのです。

詩子アナ:なかったのに出てきたんですか?!

산유화 山有花 15

紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 산유화 山有花 第15回 

詩子アナ:もっと大きくしてもらえるといいのですが。

歌樽先生:わかりました。下の部分を大きくして見てみましょう。

KimSW15a

詩子アナ:「培材人 素月 김정식」とありますね。

歌樽先生:その下にもなにかありますよ。

詩子アナ:「제15회 졸업생일동」、「第15回 卒業生一同」、ということは、分かりました。

第29問:左は培材の校内で、右は南山です。

歌樽先生:正解としましょう。左は培材大学校の校内にあります。

第30問:詩碑の「山有花」のはじめの詩の部分を比べて違ったところを探してみましょう。

KimSW15b

詩子アナ:同じ詩の詩碑ですから、同じではないかと思うのですが。

歌樽先生:なんでも確認をしてみることが必要ですね。

詩子アナ:あっ! ありました!

第30問:第1行目が培材大のものは「山에는 꽃이 피네」、南山のものは「山에는 꽃 피네」となっています。

どちらが正しいのですか。

산유화 山有花10

紙上中継[LIVE]  ハングルの詩のある風景: 산유화 山有花 第10回

詩子アナ:「土用の丑(うし)の日」にウナギを食べる「夏の土用」だけではないんですね。

歌樽先生:そうですね。四季それぞれに土用がありますから。

詩子アナ:韓国では「土用の丑の日」のような日はあるのですか。

歌樽先生:「복날:伏の日」とか「삼복:三伏」と呼ばれる日がありますね。夏至の日から数えて3番目と4番目の「庚(かのえ)」にあたる日と立秋のすぐ後の「庚」の日で、それぞれ「초복:初伏(しょふく)」「중복:中伏(ちゅうふく)」「말복:末伏(まっぷく)」といって、暑さ負けしないように体に良いといわれるものを食べています。

詩子アナ:それはどんな食べ物ですか。

歌樽先生:代表的なものは犬料理で「ポシンタン(보신탕:補身湯)」とも「ヨンヤンタン(영양탕:営養湯)」とも言っていましたが、最近は「サチョルタン(사철탕)」と呼んでいますね。「サチョル」とは「四季」のことで、季節にかかわらずいつでも食べられるという意味で名付けられたといわれていますね。

詩子アナ:「갈 봄 여름 없이」という訳ですか。「山有花」とは無関係なのに、こんなところで回り回ってドッキングですか。「初伏」「中伏」「末伏」の「伏」の字には「犬」がありますね。これもドッキングでしょうか。

歌樽先生:それは気がつきませんでした。では、「갈 봄 녀름업시」に戻って、季節について考えてみましょう。

第20問:「갈 봄 녀름업시」を一文字ずつ読んで、その音に対応する季節を調べてみましょう。

詩子アナ:はい、五行と五音、それに対応する音と季節を整理しておきます。
五行 五音 対応音 季節
① 木:牙音  ㄱ/ㅋ/ㄲ ・・・・・・ 春
② 火:舌音  ㄴ/ㄷ/ㄹ/ㅌ/ㄸ ・・・ 夏
③ 土:喉音  ㅇ/ㅎ・・・・・・・・ 土用
④ 金:歯音  ㅅ/ㅈ/ㅊ/ㅆ/ㅉ ・・・ 秋
⑤ 水:脣音  ㅁ/ㅂ/ㅍ/ㅃ・・・・・ 冬

第20問:こんな感じです。
初声:季節   終声:季節  意味
「갈」・・・가:春    ㄹ:夏     秋
「봄」・・・보:冬    ㅁ:冬     春
「녀」・・・녀:夏
「름」・・・르:夏    ㅁ:冬     夏
「업」・・・어:土用   ㅂ:冬
「시」・・・시:秋
一文字ずつ初声と終声の季節と意味も付け加えました。

歌樽先生:これで、何か分かりましたか。

詩子アナ:はい、五行音の季節でいえば、「갈」の「가」が春、「ㄹ」が夏となって、「갈」は「가을」、つまり秋ということですから、この順に季節を考えると、これで「春→夏→秋」、次の「봄」の「보」が冬となって、季節が巡っています。
つまり、「春→夏→秋→冬→春」が「갈 봄」で表わされているということでしょうか。

歌樽先生:そうですね。これを「봄」から始めると意味は春から始まりますが、音から見ると「봄」の「보」も、パッチムの「ㅁ」も冬になってしまいます。

詩子アナ:では、「갈 봄 녀름 없이」を「秋春夏なく」と訳さなくてもいいのですか。

歌樽先生:「秋春夏なく」では順序がおかしいですからね。
詩子アナ:なるほど、音と意味から「春夏秋冬」と理解できるような仕組みを考えたところがすごいですね。それで「갈 봄 녀름업시」がキーワードという訳ですか。

歌樽先生:もちろんリズムも忘れてはいけませんが。

詩子アナ:ところで、金素月は「陰陽五行説」について知っていたのでしょうか。

日韓文化交流基金主催のコンサートにご招待

日韓の国交正常化50周年を記念し、日韓文化交流基金の主催により、日韓の少年少女合唱団、東京芸術大学や韓国芸術総合学校の若手声楽家、民俗楽器演奏家が共演するコンサートが、以下のとおり開催されます。

日時: 2015年12月17日(木) 18:30開演(18:00開場、全席指定、料金無料)
会場: 紀尾井ホール(千代田区紀尾井町6-5)
主催: 公益財団法人日韓文化交流基金
共催: 日韓・韓日文化交流会議
後援: 外務省、駐日韓国文化院

参加ご希望の方は日韓文化交流基金に直接お申し込みください。座席に限りがありますので、お早めに。

http://www.jkcf.or.jp/youth/1217/

 

2014tr-01 김치:キムチ

ハングル俳句2014-01翻訳 김치

冬将軍キムチ引っさげやってきた(NO101)

동장군님 김치 등에 업고 날아왔네

「冬将軍」は「동장군」といいますが、ここでは「님」を付けてあります。「引っさげる」の語感が「손에 들고:手に持って」では出せませんので、原義からはやや離れるのですが、背負ってと意訳してあります。「やってきた」は訳では「飛んできた」としてあります。

「冬将軍キムチ背負って飛んで来た」という意味になってつまらない句になってしまいました。直訳すると、よい感じが出ません。何か工夫が必要となります。

原句のピーンと張った緊張感はなかなか出ませんが、少し工夫してみたのが以下の句です。

동장군님 김치 등에 업고 오셨나이다

冬将軍キムチ背負ってお出ましだ

「오셨나이다」の「나이다」は尊敬を表す文語体で「오셨습니다」よりも敬語の度合いがはるかに強い感じがします。

キムチ食べ乳酸菌とり腸快調 (NO119)

김치 먹고 유산균 섭취하니 장이 쾌조

「乳酸菌」は「유산균」といいます。「섭취하니」は「섭취하니까:摂るので」の意。「腸快調」を「超快調」に掛けたのがこの句のポイントなので、ここをどう訳すかが問題です。 「장이 쾌조」ではよく分かりませんし、「장에 좋아」では「腸に良い」という説明になってしまっています。

少し工夫してみたのが次の句です。

김치 좋네 장에는 유산균 참 장하네

キムチ良し腸には乳酸菌超良ろし

「장하다」は「すばらしい、見事だ、あっぱれだ」などの訳が付いている語です。褒めるときに「장하다 장해:よくやった、立派だ」などとよく使います。「좋네」の「네」と「장하네」の「네」、「장에는」の「장」と「장하네」の「장」の韻を重ねてみました。

ハングル俳句の翻訳シリーズにご期待ください。

2013-05 이름:名前

第5回 イルム:이름(名前)

 

学びつつ イルムの仕組み 見つけ出す (NO106)

韓国人のイルム(名前)には色々なルールがあります。例えば男兄弟は同じ漢字が一文字使われ、この漢字は従兄弟にも用いられます。もちろん例外もありますが、同じ代では同じ漢字を用いるというルールがあります。

この漢字のことを「行列字(항렬자:ハンニョルチャ)」または「돌림자:トルリムチャ」といいます。代ごとに別の文字が用いられますので、これで何代目の子孫かが分かる仕組みになっています。

この句で「仕組み」とあるのはこのようなルールのことです。学びながらこのルールの仕組みを知ると、ドラマをみる目も変わってくるでしょう。

イルムには 伝統的な 五行あり (NO113)

イルムのルールの「行列字」には世代の順序があり、「五行説」に従います。「五行:오행」とは「木-火-土-金-水」の順の五つをいいます。イルムには五行とかかわりのある文字がよく用いられました。例えば、祖父が「木偏」だとすると、

父は「火偏」、私は「土偏」、子供は「金偏」で孫は「三水偏」が付くといったように五行の順に名前に漢字が振り当てられます。この文字は適当に付けるのではなく、すでに決まっていて、この決まった文字を「行列字」と呼んでいます。「五行」でない場合は数字や干支が用いられますが、この順序が世代順となります。

韓国の イルム可愛い うらやましい (NO114)

韓国の名前には難しいルールがありますが、最近はこうしたルールに沿ったものではなく、純固有語の名前を付ける親も増えてきましたし、実際に「아름:アルム(美しさ)」「한샘(大きい泉)」「보름(満月)」などよく耳にするようになりました。

こんな句もあります。

イルムを知り ため息をつく 若人よ (NO103)

韓国では長く同姓同本(姓も同じで、本貫(その姓の出た土地)も同じ)だと結婚できませんでした。せっかくミーティング(「合コン」のこと)でいい人と出会っても、同姓同本であればため息を付くしかないという内容の句です。

金さんは韓国に約1000万人ほどいます。このうち4割ほどが金海金氏(姓が金で本貫が金海の場合)で、全体の約1割に当たります。

類句に次の句があります。

合コンで イルムと本貫 最重要」(NO126)